ここ最近、Twitterなどのトレンドで「花金」という単語をみかけた事はありませんか?
ですが実際、花金が一体どんな意味なのかはよく分からない人が多いと思います。
それだけでなく、「華金」という花金と類似した単語も存在するので、その違いについても疑問を抱いてしまいますよね。
なので今回は、花金と華金の違いについてと、そもそもの意味についても紹介します。
「花金」は「花の金曜日」という意味
花金という単語を聞いて、なんとなくニュアンスが分かった人もいると思います。
「花金」や「華金」とは、「花の金曜日」という意味で、金曜日の事を指しています。ではなぜ、金曜日が「花の金曜日」といわれるのか不思議ですよね。
なのでまずは、花金がなぜ「花の金曜日」といわれるのかについて紹介します。
金曜日がリラックスできるからこそできた単語
花金とは「花の金曜日」を指した言葉ですが、意味としては金曜日が1週間の仕事納めどきである事を指しています。
職種によって違いますが、多くの会社員は大体土曜日と日曜日が休みである事が多いですよね。そのため、金曜日を乗り切れば、次の日は立て続けに休日が続きます。
そんな休みに向けて、「この金曜日さえ乗り切れば、花のような休日が待っている」という意味合いを含んでいるんです。また翌日が休日だと考えると、1週間の切羽つまった気分が解放されますよね。
だからこそ金曜日はそこまで気を張らず、ほどほどにリラックスした状態で仕事に励もうという意味も兼ねているのです。
いまだにビジネスマンの間でも使われている
今ではあまり聞かない「花金」という単語ですが、実はいまだにビジネスマンの間で使われるときもあります。
若者で使っている人はほぼいませんが、年配のビジネスマンで使う人はたまにいます。そのため、「今日は花金だな」なんて言葉をかけられた人もいる事でしょう。
ただビジネスマンであれど、この花金という単語を使うときは、少し場の空気を読まなければなりません。
花金は翌日への楽しみを表しているので、繁忙期などに使ってしまったら正直気分はあまりよくないと思います。
他にも大事な取引を控えているときなども、ある意味不謹慎な言葉です。なので、ビジネスで使う機会はあまりないと覚えておきましょう。
「華金」は高級感ある言い方
花金と調べると、よく「華金」という単語も検索にひっかかります。
それに「花金」と「華金」は読み方も同じですし、ただ違うのは最初の単語が花か華のどちらかだけです。こうしてみると非常に類似していて、何か関係性を感じさせますよね。
では、花金と華金にはどういった違いがあるのかについても紹介していきます。
「華金」は「花金」より高級感のある言い方
華金というのは漢字こそ違いますが、花金より高級感のある言い方です。
確かにただ「花」と書くより、画格も多く華やかな「華」の方が高級感を感じさせます。他にも「華々しい」という意味も兼ねて、花金を華金と表記する事もありません。
そのため花金と華金の違いとして、高級感があるかどうかが大きな違いなのです。違いはそれだけではなく、自分の気分やイメージによっても違ってきます。
パッと見、「花金」と「華金」を見比べて、どちらが庶民的だと感じますか?
当然庶民的に見えるのは花金の方で、華金の方がどちらかというと鼻につく感じがします。こういった「自分は庶民じゃない」というマウントは、正直見ていて得をする人はかなり少ないです。
確かに高級感こそありますが、親しみとしては断然花金の方があるといっていいでしょう。
「花金」と「華金」の意味はまったく同じ
「花金」と「華金」の違いは、漢字と高級感ですが、それ以外は特に違いはありません。
読み方も同じであれば意味も同じで、これといった違いは特にないのです。ただ気分の問題だったり、普段とは違い、高級感あふれる生活をしたという差だけが違いを生んでいます。
口に出してしまえば、イントネーションも同じなので、口頭では違いを見分けられません。
あくまでSNSなどで「華金」と使う事で、「今日は違うぞ」といったように気分に差がつけられるだけです。どちらを使っても構いませんが、先程もいった通り、親しみは断然花金の方があります。
もし違いをつけるなら、あくまで気分の差だけに留めておくのが賢明です。
「花金」と「華金」という言葉は若者は使わない?
そもそも花金という単語自体、聞いた事はない人もいますし、知ったのもSNS経由である事が多いです。
ですが、40~50歳の年代の人に聞くと、花金という単語を聞いた事のある人は少なくありません。では、どうして若者が知らず年配の人が知っているのか、そもそも花金とはいつ流行した言葉なのでしょうか?
花金を若者が使わない理由や、花金という単語が再流行した理由についても紹介します。
花金とはバブル期に使われていた単語
そもそも花金という言葉は、バブル期に使われていた言葉です。
しかも1990年代頃のバブル真っさい中で、金曜日の夜は誰もが遊びまわるからこそ流行していたんです。バブル期は景気が良かったため、今よりもいくぶんかの余裕があります。
そのため「金曜日くらい派手に遊ぶか!」という気持ちで「花の金曜日」という単語が流行したんです。
現代と昔では、物価や会社の待遇はかなりの差がありますが、今の時代でも金曜日は繁華街や飲み屋は混みますよね。
たとえ「花金」という言葉が廃れ、当時より華やかでなくとも、今でもきちんと花金を楽しめる事はあると思います。
SNSの普及で「花金」という単語が再発
ではなぜ、花金という言葉が再流行したのかというと、それはSNSの普及が関係しています。
今の時代、単語の検索はとても簡単で、何より言葉の普及もあっという間に広がります。一体誰が最初に広めたかは分かりませんが、SNSなどを経由して、今の時代花金という単語が再発したんです。
何より年配の人もSNSに触れる時代なので、そういった年配の人を経由して流行した可能性もあります。そもそも今の時代、花金は死語なので、死語がまた流行るのも、あまりめずらしい話ではありませんよね。
ただ最初は、面白がっただけという理由だけでしょうし、その真意は誰にも分かりません。
「花金」という言葉ができた由来とは?
花金という単語が流行したのはバブル期ですが、そもそもどういった由来で花金という単語ができたのでしょうか?
そしてなぜ、金曜日に対してここまで執着するのかについても気になりますよね。
では、どういった理由で花金という単語ができたのか、その理由についても詳しく紹介していきます。
「思い切り遊べる金曜日」が由来
花金という言葉の由来は、思い切り遊べる金曜日というのが由来です。
バブル当時の会社の多くは、土日は基本休みというのが一般的です。そのため、たとえ会社帰りにお酒を飲んでも、翌日には関係ないといった背景があります。
好きなだけ飲み歩くのも良いですし、まっすぐ帰宅して1人の時間を満喫するのも同じ事です。
誰にも邪魔されず、翌日も自由に過ごせるのが、「花の金曜日」の醍醐味というのが体現されているのです。
花金は別に金曜日でなくともいい
花金は「花の金曜日」という意味合いがありますが、実際は金曜日でなくとも構いません。
あくまで金曜日と定義されるのは、金曜日の翌日は大体休みだからといった理由です。そのため、翌日が休みで遊べる余裕があるのなら、金曜日にこだわる必要もありません。
実は「花木」という、花金の派生単語も存在します。
花木は花金と違って、金曜日の1日前を楽しみにしている人達がよく使う言葉です。つまり、自分が楽しめる日があるのなら、別に金曜日にこだわる必要はないのです。
まとめ
今回は、花金と華金の違いや花金の意味を紹介しましたが、参考になったでしょうか?
今になって再び流行りだした花金という言葉ですが、辿ってみると意外と意味の深い言葉だと思います。当時の時代背景を考えると、やはり「花の金曜日」は至福のときですし、今でもそう思える人は多いことでしょう。
死語ではありますが、花金という言葉に少しふれてみて、今1度自分の理想の金曜日の過ごし方を考えてみてはどうでしょうか?