夜にお腹が空いたとき、何かを口に入れたい気持ちは抑えきれませんよね。
そんなとき食べてもいいのかもと思えるのが、バナナなど果物を思い浮かぶ人も多いと思います。ですが実は、夜に果物を食べるのはあまり身体によくないといわれているんです。
ではなぜ、果物を夜に食べてはいけないのでしょうか?
今回は、果物を夜に食べてはならない理由について紹介します。
果物を夜食べても大丈夫?実はおススメしない
そもそも果物はそこまで胃に溜まらないので、夜食にはちょうどいい量ともいえます。ですが実際は、果物を夜食べるのはあまりおすすめされていないのです。
むしろ食べると、身体にあまりよくないという説さえ唱えられています。
では、なぜ果物を夜食べるのはいけないのか、まずはその理由について紹介します。
果糖が身体に影響している
果物を夜食べるのがよくない理由1つめは、果糖です。
果糖とは、いわば糖質の一種です。しかし、この果糖は糖質だけでなく、中性脂肪に変わりやすいという性質を持っています。
つまりエネルギーを使わない夜に、糖分と脂質をとっている事と変わりありません。さらに果物は消化が良く、エネルギーの吸収なども早いです。
果物は食べやすいですから、つい多く食べてしまうなんて事もあるでしょう。そのため夜にたくさん食べてしまえば、その分あっという間に脂質と糖質だけが蓄えられてしまいます。
なので、高齢者や生活習慣病を抱えている人は、果物を夜食べるのは控えた方がいいです。
水分でお腹を壊す事もある!
果物を夜食べるのがよくない理由2つめは、水分の多さです。
果物には果糖の他にも、多くの水分が含まれています。そのため、果物を夜食べると、それなりの水分が身体に蓄えられます。
すると水分が尿に変わるので、当然ですが夜にトイレにいく回数も増えるんです。他にもたくさん食べてしまえば、水分の摂取のしすぎでお腹を壊すなんて事もありえます。
そう考えると、子供も果物を夜に食べるという事は控えた方がいいでしょう。
夜食べてもよい果物はあるの?
夜に果物を食べてはいけない理由については、よく分かったと思います。
確かに果糖には注意しなければなりませんが、全ての果物がだめなわけではありません。ごくわずかではありますが、夜に食べてもいい果物はあるんです。
なので、夜に食べても問題のない果物についてもあわせて紹介します。
バナナ
夜に食べても問題のない果物1つめは、バナナです。
これは有名な話ですが、バナナは夜に食べても特に問題はありません。むしろ夜に食べる事で、身体を綺麗に維持してくれる効果があるのです。
バナナに含まれるアルギニンには、成長ホルモンを活性化させてくれる効果があります。この成長ホルモンには、老化防止の他にも、脂肪燃焼の効果があるので非常に身体に良いです。
さらに成長ホルモンが分泌されるのは夜からなので、夜寝る前にバナナを食べてみると効果は倍増です。
キウイ
夜に食べても問題のない果物2つめは、キウイです。
キウイはとても水々しいので、むしろ夜食べると水分の摂りすぎになると思ってしまいますよね。ですが大事なのは、キウイは他の果物と比べてGI値が低い果物といわれています。
このGI値とは、食後の血糖値の上昇を表す数値の事です。キウイはこのGI値が35なので、GI値はかなり低い事が見てとれますよね。
なのでもし夜に「果物を食べたい!」となったとき、キウイは最適という事なんです。さらに食物繊維も豊富なので、胃腸の調子も整えてくれます。
みかんや伊予柑
夜に食べても問題のない果物3つめは、みかんです。
みかんや伊予柑のような柑橘類も、キウイと同じくGI値が低いです。キウイは35でしたが、みかんや伊予柑はそれより低い32程度といわれています。
そのため、夜にみかん1つ食べる程度であれば、血糖値や脂質などをあまり気にしなくていいのです。さらにはみかんや伊予柑はビタミンCが豊富なため、美容に良い食べ物の1つです。
ちなみにビタミンCは夜に摂ると良いとされているので、夜に寄ればより一層肌の老化防止などにも役立ちます。
朝に果物を食べると良い理由
果物は成分の性質上、夜よりも朝に食べたほうがいいと推奨されています。
しかし、なぜ夜はだめで朝はいいのでしょうか?
そもそも夜に食べても問題ない果物もあるのですから、正直朝に食べようがあまり変わらない気もしますよね。ですが実際は、朝に食べるからこそ発揮できる点があるのです。
なので、朝に果物を食べると良い理由についても紹介します。
消化管を目覚めさせる
実は果物は、消化器官を刺激する効果があります。
水分もですが、他にも果物に含まれるビタミン類や食物繊維が消化管を目覚めさせてくれるのです。それだけでなく、果物はかなり消化にかかる時間が少ないです。
この消化にかかる時間が少ないという現象は、吸収率の良さに比例します。なので、朝に胃腸を起こすのに果物は負担が少ない上に、しっかりと機能させてくれるのです。
さらには腸の調子も整えてくれるので、朝にお腹を壊しやすい人にも摂取できるようできています。
水分をおぎなえる
先程から紹介していますが、果物にはある程度の水分が含まれています。
夜はこれが問題となりますが、朝の場合は良点に変わるのです。その理由が、寝ている間に失った水分を補えるからです。
朝起きた時の水分量というのは、私達が思うよりかなり多いといわれています。そのため、ある程度の水を飲む方が良いのですが、朝から水を飲みすぎると胃腸によくありません。
ですが果物の水分量であれば、そのある程度の水分を補給してくれるのです。
なので、夏だけでなく乾燥しやすい秋や冬でも、果物に含まれる水分は体内によく染みわたってくれます。
果物は炭水化物なので朝食にピッタリ!
他に果物を朝に摂るといいメリットとして、ご飯の代わりになるという理由があります。
あまり知られていませんが、果物は栄養素のジャンルの中では炭水化物に含まれるんです。なので夜食べるのは問題ですが、朝であればご飯やパンの代わりをしてくれるのです。
さらにはヨーグルトと一緒に食べられるので、かなりお手軽に色んな栄養を摂れる工夫もできます。また、消化にも良いので、ご飯やパンほど胃腸にかかる負担がかなり少ないです。
元々胃腸が弱い人は、パンやご飯よりも果物を朝食にした方が良いといえるでしょう。
朝に食べるとよくない果物もあるって知ってた?
果物は朝に食べるのがベストですが、中には朝に食べるとよくない果物もあります。
驚くかもしれませんが、実は普段私達が気軽に食べているある果物もこれに含まれているんです。中には、あまり口にする機会のないものもありますが、出来るなら知っておきたいですよね。
なので、朝に食べるとよくない果物についても紹介します。
キウイやみかんなどの柑橘類
朝に食べるとよくないといわれている果物は、キウイやみかんなどの柑橘類です。
先程、キウイやみかんなどは夜食べる事に問題はないと紹介しています。ではなぜ朝はだめなのかというと、それはソラレンという成分が問題なんです。
ソラレンは日光に当たると、紫外線に異常に反応してしまう性質があります。つまり、ソラレンを摂ると、紫外線を体内に蓄積させてしまうような体質になってしまうんです。
しかもソラレンは7時間ほど身体に溜まるので、中々身体から抜けてくれません。確かに柑橘類はビタミンが豊富といえど、ソラレンを含んでしまっていては意味がありませんよね。
なので紫外線の強い夏場などは、朝にあまり摂らない方がいいといっていいでしょう。
キウイやみかんの他にも、アセロラやいちじくなども同じなので注意が必要です。
まとめ
今回は、果物を夜に食べてはならない理由を紹介しましたが、参考になったでしょうか?
一見、果物を夜食べるのはだめというイメージが強いですが、そうでもありません。中には夜食べる方が良い果物もありますし、逆に朝に食べてはいけない果物もあります。
そう考えると非常にややこしいですし、自分でもある程度の知識を持って食べる果物を選ばなければなりません。
もし夜に果物が食べたくなったときは、ぜひとも今回紹介した内容を参考にしてみてくださいね。