新しく誕生した娘の初節句(ひな祭り)のお祝いの日を楽しみにしている方は多いですよね。
もちろん、宴席には祖父母や親戚、友達を招くこともあるでしょう。その際、お祝い金を頂いたら、お返しをしなくてはいけません。
でも、娘の初節句(ひな祭り)のお祝いのお返しの相場ってどれぐらいなのでしょう?
気になりますよね!
そこで、今回はひな祭りのお祝いのお返しに関する豆知識をご紹介します。初節句のお返しに関するさまざまな情報を知りたい方、ご参考ください。
ひな祭り(初節句) お祝いのお返し相場!どれぐらい?
生まれてきた赤ちゃんが最初にむかえるひな祭り、つまり桃の節句のことを初節句と言います。
女の赤ちゃんの場合は、はじめてむかえる3月3日が初節句の日となります。
初節句のお祝いは、友達を呼ぶこともありますが一般的には身内だけで行います。ただし、赤ちゃんが生まれてから3か月以内に初節句が来る場合もありますよね。
その場合は、母子の負担を考慮して次の年に初節句のお祝いを行う場合もあります。
初節句は女の子にとって一生に一度の赤ちゃんの成長を祝うお祝いの行事です。
初節句のお祝いは冠婚葬祭の「冠」に当たります。冠婚葬祭の「冠」にあたる行事のお祝いへのお返しは通常必要ありません。
お互いの実家の祖父母からお祝いを頂いたら、宴席に招くことがお返しになります。ただし、遠方の身内や宴席に行けない場合などは、心ばかりの品を内祝いとして贈ります。
でも、心ばかりの品と言ってもどれぐらいの金額の物を贈ったらよいか困りますよね。
初節句のお祝いのお返しは内祝いにあたります。内祝いの場合、お返しの相場は一般的に頂いた金額の3分の1から半額となっています。
頂いた金額が3万円ならお返しは1万円から1万5千円ぐらいの品となります。
この内祝いを贈る際には、初節句のお祝いの報告のお手紙をそえると良いでしょう。さらに、親しい方に対しては宴席当日のお嬢さんの写真もそえると喜ばれます。
宴席当日の報告だけでなく、頂いたお祝いへの感謝の気持ちを伝えるのも忘れないようにしましょう。
ひな祭り(初節句) お祝いのお返し時期は?
祖父母からお祝いを頂いた場合、宴席にお招きすることがお返しになります。
その場合、宴席は桃の節句の3月3日ですから3月下旬までに宴席を行いましょう。
3月3日から3月下旬までのお互いに都合の良い日に日程を決めたらOKです。ただし、都合で欠席せざるを得なかった場合やお呼びできなかった場合の時期は異なります。
この場合は、宴席の日から7日以内に内祝いの品をお返しとして贈りましょう。
お店やご自身の都合によっては7日以内に内祝いを贈れない場合もありますよね。その場合は、内祝いが遅れることをお詫びする言葉を記したお手紙をそえるのを忘れないようにしましょう。
ひな祭り(初節句) お祝いのお返し!何を贈る?
初節句のお祝いのお返しは、宴席を設けお招きすることが基本です。
遠方や都合で参加できない方に対しては宴席後7日以内に内祝いの品を贈ります。
お返しとしては、
・赤飯
・フォトフレーム
・和菓子や洋菓子
・日本茶
などが喜ばれます。
ひな祭り(初節句)お祝いの料理とは?
では、お返しも兼ねた宴席では、どのようなものを準備するのでしょうか?
レストランなどではメニューが限られる場合もありますが、家では基本桃の節句ならでは料理をお出しします。
桃の節句ならではの料理というのは、次のようなものです。
蛤のお吸い物
蛤は、平安時代の貴族たちの遊びである貝合わせにも使われている食品です。
蛤の貝殻は、対になっていないとぴったりと合わないことから仲の良い夫婦をあらわします。
つまり、初節句をむかえる女の子が一生に一人の人とそいとげるようにと願いが込められているのです。
白酒(しろざけ)
桃の節句にはもともと桃の花びらを漬けて作った桃花酒が飲まれていました。
桃は邪気を祓い、気力や体力の充実をもたらすと言われていました。そんな桃花酒は薬酒として中国から日本に伝わってきました。
江戸時代には、桃花酒でなくみりんと米や麹で作った白酒が桃の節句に飲まれるようになりました。
子供の場合はノンアルコールの甘酒の方がよろしいでしょう。
菱餅(ひしもち)
菱餅は、緑、白、桃色の3色の餅をひし形に切ったものです。
緑は健康や長寿、白は清浄、桃色は魔よけを意味すると言われています。つまり、菱餅は初節句をむかえる娘の健康や厄除けを願って食べられるのです。
ちらし寿司
ちらし寿司そのものにはとくに縁起担ぎのいわれはありません。ですが、ちらしずしには良い縁起の具材がたくさん使われています。
例えば海老は、コシが曲がったその姿から長寿をもたらすと言われています。さらに、豆は健康でまめ(元気に)に働けるという縁起があります。
そのほかにも、レンコンは見通しがきくという意味もあります。それゆえ、ちらし寿司はひな祭りの定番メニューとなったのでしょう。
ひなあられ
ひなあられは、餅に砂糖を絡めて炒ったひな祭り定番のお菓子です。
色は桃色、緑、白、黄色の4色が使われており、それぞれ四季をあらわしています。
ひなあられに使われているでんぷんが体に良いことから、娘の健康を願って食べられています。
お祝いの席では以上のようなメニューを準備します。では、宴席に参加できない人にはどのような品を贈ったらよいのでしょうか?
一般的に内祝いの品は紅白の餅やエビなどがおすすめであると言われています。もちろん、桃の節句にちなんだ焼き菓子などもおすすめです。
頂く人がお酒好きなら、お酒などを贈っても喜ばれます。タオルなどの実用品なども良いでしょう。商品券やギフトカタログなども好まれるお返しの品です。
ひな祭り(初節句) お祝いのお返し!のしの書き方
ひな祭りのお祝いへのお返しの品の熨斗は、紅白5本の蝶結びの熨斗を用意します。
熨斗の表書きの書き方は、上部に内祝いもしくは初節句内祝と記入します。
下部にはお祝いを頂いたお嬢さんの名前を記します。
まとめ
初節句のお返しは、宴席にお招きすることが基本となっています。
都合で参加できない方には、宴席の日から7日以内に内祝いの品を贈りましょう。
内祝いの品は、頂いたお祝いの3分の1から半分の額が相場となっています。
お祝いをくださった方が喜びそうな品をチョイスしてお礼の手紙をそえ贈りましょうね。