薬やサプリメントを飲むとき、喉に詰まるのが怖いだなんて事はありませんか?
例えば外国製のサプリなどは、日本製のものより錠剤が大きいです。そうでなくとも、中には普通の薬を飲むときも違和感を感じる人は多いと思います。
では、薬やサプリが喉に詰まる感覚がしたときはどうすればいいのでしょうか?
今回は、薬が喉に詰まる感覚がしたときの対処法について紹介します。
薬やサプリが喉に詰まる理由とは?
普段薬やサプリを飲んでいて、喉に詰まる人とそうでない人がいますよね。一概には「飲み方が下手」だとか、他にも食道の問題などが考えられるなど理由は様々です。
薬を上手く飲むコツも必要ですが、その前にやはり薬やサプリが喉に詰まる理由を知らなければなりません。
なので、まずは薬やサプリが喉に詰まる理由について紹介します。
喉や食道が細い
薬やサプリが喉に詰まる理由1つめは、喉や食道の問題です。
生まれつき喉や食道の細い人は、薬だけでなくなにかを飲み込む事は普通の人より困難です。
普段の食事でも一口が小さかったり、よく咀嚼しないと飲み込めない人は薬も上手く飲み込めません。
もし普段から飲み込むのが苦手な人は、この喉や食道の問題が大きいです。
加齢によるもの
薬やサプリが喉に詰まる理由2つめは、加齢によるものです。
加齢が原因で、薬が喉に詰まる理由は2つほどあります。
1つめが加齢で、喉や食道が狭くなってきたという原因です。歳を取るにつれて、喉や食道などは自然と狭まってきます。
よくお年寄りが喉に何かを詰まらせるだなんて事は、よくある話ですよね。
喉に詰まるのは、筋肉だけでなく、喉や食道が細くなったからこそ起こりうる事です。
2つめは、唾の分泌が減ったきたという原因です。
歳を取っていくにつれて減るのは筋肉だけでなく、口内の唾の量も減ってきます。そのため口内が乾いていて、何かを飲み込む事も難しくなるんです。
なので歳を取るにつれて、薬が喉に詰まるように感じられた場合は、恐らくこれが原因といえるでしょう。
咽喉頭異常症の可能性
薬やサプリが喉に詰まる理由3つめは、咽喉頭異常症の可能性です。
咽喉頭異常症とは喉の障害で、ヒステリー球ともいわれています。この咽喉頭異常症とは、何かが喉に詰まるような感覚を常に感じてしまうのが特徴の障害です。
薬やサプリが喉に詰まる原因として、常に喉に何かが詰まる違和感があるから上手く飲めないという場合もあります。
しかし咽喉頭異常症は、検査をしても異常がみつかりません。
主にストレスや副交感神経の乱れで発症するので、まずは精神科や神経科で医師に相談してみましょう。
薬やサプリが喉に詰まる!喉に違和感があるときの3つの対処法
薬やサプリが喉に詰まる理由は、よく分かったと思います。
ですが、それよりも薬やサプリを飲んで喉に違和感を感じたときの対処法の方がより大切です。
対処法自体そうないと思われがちですが、実際そうではありません。
なので、簡単にできる喉に違和感を感じたときの対処法についても紹介します。
水か白湯(さゆ)を飲む
薬を飲んだ後に喉に違和感があるときの対処法1つめは、水か白湯を飲む事です。
これはもはや当然で、最初にとるべき対処法です。
薬を飲んだ後に喉に詰まる感覚を覚えたら、少し時間をおいて水か白湯を飲みましょう。できることなら薬を飲む前に、水か白湯を1杯飲んでおくと喉に詰まる事は少なくなります。
喉に詰まるのは唾液の少なさも原因なので、あらかじめ口内を湿らす事で予防しましょう。
上を向いて水を飲んだらダメ
薬を飲んだ後に喉に違和感があるときの対処法2つめは、薬の飲み方についてです。
よく薬やサプリを飲むとき、上を向いて水を飲む人が多いと思います。ですが、上を向いて水を飲んだら余計に喉に詰まる可能性があるんです。
上を向くと気道は狭くなってしまうので、水で薬を流し込んでもつっかかってしまいます。なので薬を飲むときは、なるべく正面を向いて水を飲むようにしましょう。
もしくは、少し下を向いた状態で飲んだ方が、薬が水で流れやすくなります。
水を多く飲む
薬を飲んだ後に喉に違和感があるときの対処法3つめは、水を多く飲む事です。
予め水を飲む事も大事ですが、薬を飲むときにも水を多く飲む事で喉に詰まるのは防げます。
水を飲んだ後に薬を飲んでも、薬が喉に貼り着いたままという事はよくあります。なので喉に詰まる感覚が酷い場合には、多くの水で薬を流し込みましょう。
水を飲んでも解消されないときは治るのを待つ
薬が喉に詰まる感覚で、水を飲む事は普通の行動です。ですが稀に水を飲んでも、解消されないという事もあります。
薬を飲んだ後だと、薬を飲みやすくするゼリーなどは使えないので解決方法がありません。
そんなときに推奨するのが、しばらく待ってみる事です。ではなぜ解消されないときは待つべきなのか、それについて紹介します。
たまに喉に残ったような錯覚を感じるときもある
喉の違和感を感じて水を飲んだ後にまだ違和感が残るのは、違和感が残っているからです。
いくら水で流しこんだといっても、残留感というのは中々抜けません。そのため、実際はもう喉に詰まっていなくても喉に詰まる感覚が残る事は不思議ではないんです。
なので水を飲んだ後は、しばらく残留感がなくなるまで様子をみるのも大事な事です。
そもそも薬は溶けるように作られている
薬を飲んだ後喉に違和感を感じたとき、様子をみたほうがいいのはもう1つだけ理由があります。
それは、薬が胃で溶けるように作られているものだからです。
薬といってもカプセルだったり、中には錠剤のようなカプセルでコーティングされていないものもあります。
カプセルでコーティングされている薬も性質上、胃の中で溶けるようにできています。
胃でなくとも水で流し込んだのなら、時間が経てばある程度溶ける仕組みなんです。なので不愉快ではありますが、薬が溶けるまで待ってみるという対処法もあります。
薬を飲んで身体に作用を及ぼすまで、およそ10分から1時間はかかります。
これは肝臓からの作用ですが、そもそも胃に薬が流し込まれていないと他の臓器に効果を及ぼしません。
しかし半日経ってもまだ喉に詰まる感覚があるのなら、病院へ行きましょう。
薬やサプリが喉に詰まった感じが解消されない場合は病院へ
薬やサプリが喉に詰まった感じが続き、様子をみる事はあくまで解決法の1つです。
ときには、喉に詰まった感じが解消されない場合があります。解消されない場合は、当然ですが病院に行って対処してもらわなければなりません。
そんなときに、覚えておきたい病院に行くタイミングについても紹介します。
病院に行くのは大体半日が経ってから
薬が喉に詰まった感覚が続いたとき、大体半日近く経ってから病院に行くのがベストです。
ただサプリの場合だと、喉に詰まっても途中経過を見た方がいいと診断される事があります。なぜかというと窒息ではない以上、特に緊急性があると判断されないからです。
そのため、食事や飲み物が通るのなら、しばらく様子をみる必要があります。
しかしそれも大体半日程度が目安で、耳鼻咽頭科で診てもらいましょう。もし呼吸などに支障をきたした場合は、緊急外来で構いません。
特に異常がみられないときは、なるべく耳鼻咽頭科などの専門医の診断を受ける事をおすすめします。
どんな大きさの薬を飲んだか覚えておく
病院を受診する上で他にも大事なのは、飲んだ薬やサプリの大きさです。
大きさだけでなく、どんな作用があるのか、どんなサプリなのかも覚えておく必要があります。
薬などの効果はともかく、飲んだ薬の大きさを伝えないと最初の口頭で医師は判断できません。なので受診する前に、どんなサプリや薬を飲んだかをひかえるのは必ずしておきましょう。
後は、何時に薬やサプリを服用したかも伝える事が必要です。
薬やサプリを飲みやすくなるグッズもある
薬やサプリを飲んだとき、喉に詰まる事は少なくありません。
それだけでなく喉に詰まる経験をしたり、中には錠剤やサプリを飲む事自体を怖がる人も多いですよね。
しかし、今では薬やサプリを簡単に飲めるようになるグッズは売っています。
最後に、その便利なグッズについて紹介します。
服用ゼリー
薬を飲みやすくする便利グッズ1つめは、服用ゼリーです。
近年では子供向けで発売された服用ゼリーですが、大人でも使用する人はいます。
本来は小さな子供向けなのですが、薬やサプリを飲む事が苦手な人にとっても優しいゼリーです。
今では、「おくすりのめたね」をはじめ「龍角散 らくらく服用ゼリー」など様々な種類が発売されています。
少し高いですが、どれも薬局で手軽に買えるので、1つあるだけでも安心できます。
服用専用プラスチックカップなどもある
薬を飲みやすくする便利グッズ2つめは、服用専用プラスチックカップです。
これも本来はお年寄りの介護で使われるものですが、今では薬を飲むのが苦手な方でも使っているものです。
コップ内部のポケットに薬を入れ、水を注いで普通に飲むだけで簡単かつスムーズに薬が飲めます。
しかも今多く販売されているのは耐熱性も多いので、白湯でも飲めます。それだけでなく消毒すれば何度も使えるので、服用ゼリーほどお金がかかりません。
よくサプリを飲む方には、この服用専用プラスチックカップをおすすめします。
まとめ
今回は、薬が喉に詰まる感覚がしたときの対処法について紹介しましたが、参考になったでしょうか?
薬が詰まる事は誰にでも起こる事であり、決して他人事ではありません。そのため万が一のときに備えて、ある程度の知識は必要です。
特に今は色んなサプリなどを、気軽に摂取できる時代だからこそ対処法は知っておくべき事です。
なのでサプリの摂取に抵抗を覚える方は、ぜひとも今回紹介した方法をぜひ参考にしてみてくださいね。