「おせち料理って、大晦日と元旦どっちに食べるの?」
地域によって、習慣が違うってしっていましたか?
元旦ではなく、大晦日におせち料理を食べる地域があるんです。
今回は、おせち料理を、いつ食べるのかについて調べてみました。
おせち料理は大晦日と元旦いつ食べる?
おせち料理は、元旦に食べるものと思っていましたよね??
それが、大晦日に食べる地域もあるんですよ。
おせちの内容が違うところがあるのは知っていましたが、食べる日にちが違うなんて…。なんだか、カルチャーショックを受けてしまいますね。
詳しく、見ていきますね。
おせち料理は大半が「元旦」に食べ始める
お正月と言えば、おせち料理です。数段重ねの重箱に入っていて、特別感がありますよね。日本人の8割は、元旦におせち料理を食べ始めます。
おせち料理は元々、宮司行事の中でも大切な行事、『五節会』に備えられた料理です。それが時代と共に変化して、今のお正月料理として定着したのです。
おせち料理を「大晦日」に食べる地域がある
北海道、東北、北陸、甲信越の1部の地域では、おせち料理を大晦日に食べるんです。
今の時代は、お正月におせち料理を食べるのが定着しています。定着する前は、新たな年を迎える節目の膳として食べられていた時代もありました。
なので、大晦日におせち料理を食べる地域は、『年迎えの膳』として定着しました。
おせちを食べる意味とは?
お正月に食べる美味しいおせち料理ですが、様々な意味があるんです。
意味を知った上で食べるおせち料理は、今まで食べたおせち料理と、一味違いますよ。
余談ですが、おせち料理は重箱に入っているのが主流ですよね。重箱に入っている意味を知っていますか???
『めでたさを重ねる』
と言う意味で縁起を担ぎ、重箱に入っているんですよ。そしておせち料理の重箱は、四段が基本です。
上の段から、一の重、二の重、三の重、与の重と呼び名があります。
四段目の重箱を四の重と呼ばないのは、『死』を連想させてしまうからです。縁起が悪いので四段目の重箱を、『与の重』と呼びます。
自然の恵みに感謝する
自然の恵みや収穫に感謝して、大漁や豊作を願い、感謝して食べる料理がおせち料理です。
なので、おせち料理に使われる食材には、それぞれ意味や思いが込められています。
地域によっておせちの内容は違いますが、代表的な食材の意味を見てみましょう。
・鯛
鯛と言えば、めでたいに通じます。
七福神の恵比寿様が、手に持っているお魚ですね。お正月だけではなく、おめでたい席には、かかせない食材ですよね。
・海老
海老は長いヒゲと、加熱すると腰が曲がる事から『海の老人』と言われています。
腰が曲がるまで長生きするようにと、長寿を祈る意味があります。
・ぶり
ぶりは大きさによって、名前が変わります。出世魚として、出世を願う意味が込められています。
・数の子
たくさんの子がつまっている事から、子孫繁栄の意味があります。同じような、たらこやイクラではなく、ニシンの魚卵が使われます。
それは、『ニシン=ニ親』と言う当て字も含め、『夫婦仲円満』の願いも込められています。
・紅白なます
大根と人参で紅白のおめでたい色を表し、平和の意味が込められています。
・こぶ巻
語呂合わせの子生(こぶ)=子孫繁栄と、養老昆布(よろこぶ)=不老長寿の意味があります。
縁起の良い食べ物として、お祝いの席では欠かせない食べ物になっています。
・伊達巻
伊達巻は形から、巻物に似ていますよね。
文化の発展、学問の成就を願う意味が、込められています。
・れんこん
れんこんには穴が開いていますよね。
穴を覗き込むと、先が見える事から『将来の見通しが明るくなるように』と願いが込められています。
他にも、れんこんには角がない為『角がたたない』と言う意味もあります。
・黒豆
1年中まめ(真面目)に働いて、まめ(健康的)であるようにと、言う意味が込められています。
黒色には、魔除けの意味もあります。
・栗きんとん
栗は『勝ち栗』と言って、縁起の良い食べ物です。
きんとんは漢字で『金団』と書き、黄金に輝く財宝とたとえて、豊かな1年を願う料理です。
・煮しめ
縁起の良い食材を使った煮しめは、家族が仲良く一緒に結ばれると、言う意味がこもっています。
家庭円満と言う思いが、込められているのですね。
食材に、様々な思いや願いが込められていましたね。食材があると言う事、食べられる事を、当たり前と思ってはいけません。
おせち料理に限らずですが、作る側、食べる側も、感謝の気持ちを忘れないようにしたいですね。
主婦の休息のため
おせち料理を作るのは、主婦の休息のためでもあるんです。
お正月には『火の神様』を休ませると言う意味で、火をなるべく使わないと言う風習があります。
なので、おせち料理には、お砂糖やお塩を使って味を濃くし、日持ちのする料理が多いのです。そして、日持ちする料理を作っておく事で、主婦の台所仕事を『お休み』する意味もあるんですよ。
火の神様って主婦からすれば、主婦の味方でとっても有難い神様ですよね。笑
火の神様を休ませる為が前提ですが、休みのないあなたにとって、休息の時間を与えてくれます。
正月ぐらい「おせち」は取り寄せて楽しよう
おせちはとても美味しいですが、作るのには、とても時間がかかります。
大晦日の日に作ろうとすると、本当に1日かかってしまいます。年末は、大掃除に買い出しなど、何かとバタバタしていますよね。
※おせち以外でオススメのメニューについても詳しく書いてます。
→「おせち以外で大晦日の夜の食事メニュー8選」について記事へのリンク
あなたも、おせち作る時間がないと、感じているのではないでしょうか??
そんな時は、おせち料理を、お取り寄せして購入してしまいましょう。最近のおせちは、お手頃の物から高級の物があります。
家計に優しいお手頃価格も良し、お正月なので奮発して、高級おせちを購入するのも良いですね。
お重タイプのおせちは、段数が選べたりします。パックタイプのおせちは、必要な種類だけ購入する事もできます。
おせちの内容によっては、好き嫌いがあるので、パックタイプだと選べるので良いですよ。お重だけ用意しておけば、後は詰めるだけで良いんです。らくちんですよね。
おせちを作らずに、購入したからと言っても罪ではありません。お正月くらい、あなただってゆっくりしたいですよね。
逆に言えば、お正月の方が、主婦にとっては忙しくなります。それぞれの実家に、新年の挨拶に行なければなりません。
自分の実家に行くのには、気兼ねなく気も使わずに、座っていれば良いですよね。しかし、旦那様の実家となると、気を使いますし、のんびり座っている訳にもいきません。
義母が『ゆっくりしておいて〜』と言ってくれたとしても、最低限のお手伝いをしないといけませんよね。
旦那様に、お正月くらいはゆっくりしたいから、おせち料理を購入したいと伝えてみましょう。
ダメとは言えないはずです。だって、あなたは毎日頑張っていますよね。お正月くらい、手を抜いたってバチはあたりませんよ。
まとめ
おせち料理を、大晦日に食べる地域があるのには、驚きましたね。しかし、大晦日に食べるおせちも、お正月に食べるおせちも、お祝いの膳には間違いありません。
食材に込められた、意味や思いを感じながら、家族みんなで食べましょう。おせち料理は、日本の伝統です。
おせち料理の意味を、我が子にも受け継いでいきたいですね。