「お正月に縁起物の食べ物といえば?」
「あれ、縁起物って、何があったのかな~?」
外国人の友人に教えるためにも、知っておきたいですよね。
悩みますよね?
今回は、お正月の縁起物の食べ物に関する豆知識をご紹介します。
あわせて、お正月に食べてはいけないものもご紹介させて頂きます。
お正月に縁起物の食べ物10選!おせち編
お正月の食べ物と言えば、何といってもおせち料理です。
このおせちがなければお正月は始まらないと言っても過言ではありません。
伝統的なおせち料理には、縁起物の食べ物がたくさん入っています。
ここでは、そんなお正月のおせちに入っている縁起物の食べ物についてご紹介します。
※おせち料理を大晦日に食べる地域もあります。面白いですね~こちらも、詳しく書いてます。
→「おせち料理は、いつ食べる?地域によって異なる意外な事実」について記事へのリンク
かまぼこ
お正月のおせち料理に入っている紅白のかまぼこ、美味しいですよね。でも、かまぼこは美味しいだけで入っているのではなく縁起も担いでいるのです。
例えば、半円形に切られたかまぼこの形は、新年の日の出をあらわしています。
紅白のかまぼこの紅色は喜びや魔よけを、白色は神聖という意味合いがあります。かまぼこの色が紅白なのは縁起が良いからその色が選ばれているのですね。
錦玉子
錦玉子は、白と黄色のコントラストが鮮やかなおせち料理の食べ物です。
この白と黄色の2色はそれぞれ金と銀にたとえられています。さらに2色を同じ音の「錦」と語呂合わせして錦玉子と呼ばれています。
色鮮やかな2色の錦玉子はお正月のお祝いの膳を華やかにいろどってくれるのです。
伊達巻
お正月のおせちに欠かせない伊達巻、実は長崎から江戸に伝わったものです。
当時はカステラ蒲鉾と呼ばれていましたが、着物に似ていたので伊達巻と呼ばれるようになりました。
伊達巻は、文書を巻いた巻物にも姿が似ているので、学業成就につながる縁起物と言われています。
数の子
おせち料理に欠かせない人気の食べ物カズノコは、ニシンの卵です。
「二親」(ニシン)から多くの子ができるので、子孫繁栄を意味する縁起物と言われています。
たたきごぼう
ごぼうって根を深くはる野菜です。
この根を深くはることから、たたきごぼうは家や仕事が根付くと縁かつぎされます。
家や仕事が根付き将来安泰とも言われています。さらに、たたきごぼうは開きごぼうとも呼ばれ、運が開く縁起物とも言われています。
昆布巻
昆布巻の昆布は、お正月の鏡飾りにも使われている縁起物の食材です。
昆布は「喜ぶ(よろこんぶ)」ともかけられる、一家発展の縁起物食材です。
おせち料理では、昆布巻きだけでなく結び昆布としても大活躍しています。
海老
お正月のおせちにいろどり鮮やかな海老は欠かせませんよね。
海老はコシが曲がったその姿から老人を連想させます。ゆえに長寿や健康をあらわす縁起物としてお正月料理に使われるようになったのです。
鯛
お祝いの席に欠かせないのが尾頭付きの鯛です。
お正月のおせちになぜ鯛が使われるのかというと「めでたい」との語呂合わせからです。
尾頭付きの鯛は見た目も豪華でお正月のお祝い感をUPさせます。
七福神の大黒様が鯛をもっていることから、七福神信仰とも結びついていると言われています。
栗きんとん
おせち料理には栗をクチナシで染めた色鮮やかな栗きんとんが入っています。
この栗きんとんは小金にも似たその色合いから富を得る縁起物として扱われています。
黒豆
黒豆の豆は健康や丈夫を意味する「まめ」との語呂合わせした縁起物です。
元気に働けるようにと縁起を担いでいます。黒豆はその黒色が魔よけの力があるので、邪気払いの意味合いもあります。
お正月に縁起物の食べ物とは?その他2選
お正月料理には、おせち以外にも縁起物の食べ物がいろいろあります。
そのお正月の縁起物の食べ物と意味を以下にご紹介しますね。
蕎麦(そば)
実は、年の瀬に食べるお蕎麦もお正月の縁起物として食べられる場合があります。
お蕎麦って形状が細くて長いですよね。その細くて長い形状から、生命やお家が長く続くという縁起を担いでいるのです。
特に、美味しい十割そばはそば粉を100%使っています。この十割そばはつなぎを使わずそば粉の身なのでもろくてちぎれやすいのです。
そのちぎれやすさから前の年の災厄を打ち切ってくれる縁起物としてお正月に食べられるのです。
餅(もち)
お正月には鏡餅を飾るように、お餅を縁起物として扱っています。
焼いたお餅は長く伸びて切れづらいですよね。
その切れづらさから、寿命が長く伸び切れないこととかけて長寿をあらわす縁起物として扱われています。
そもそもお正月の鏡餅は、一度年神様にお供えします。そして、鏡開きの時にお供えしたお餅を食べることで、神様の力を分けてもらえると言われているのです。
お正月に食べてはいけない物
お正月三が日にはしてはいけないことや食べてはいけないものがあります。
例えば、掃除をしてはいけないとか刃物を使ってはいけないなど。さらに、火を使って煮炊きをしてはいけないとか喧嘩をしてはいけないと言われています。
お賽銭以外にお金を使ってはいけないとも言われています。
ここでは、そんなお正月のタブーの食べてはいけないものをご紹介します。
牛肉・豚肉
実は、お正月には牛や豚などの四本足の生き物を食べてはいけないと言われています。
これは、仏教の殺生禁止の教えや天武天皇が僧侶の肉食禁止令を出したことが由来とされています。
なので、昔のおせち料理には肉は入っていませんでした。
現代の日本でも地域によってはおせち料理にお肉が入っていなかったりします。
二本足の鶏肉は例外ですので、縁起を気にされる方でお肉がどうしても食べたい方は、鶏肉を食べましょう。
まとめ
外国人が興味をもつようなお正月の縁起物の食べ物についてご紹介させて頂きました。
外国人のお友達がいる方は、お正月にはあえて縁起の良い食べ物を一緒に食べてみてはいかがでしょうか。
そして、それぞれの食べ物の縁起について教えてあげながら、楽しくお正月のひとときを過ごしましょうね。